お料理教室の翌日。
「日本に来ても観光をする時間はほとんどないんですよ。」とおっしゃるキム先生に少しでも観光気分を味わってもらいたくて、博多の街を案内することにしました。
飛行機の離陸まで約3時間。 時間がないので博多区限定です。
まずは日本で最初にできた禅寺「聖福寺」へ。 境内には木々が生い茂り、何度来ても心が癒されるお寺です。
この寺を開いた栄西(ようさい)禅師は、中国から初めて日本にお茶をもってきたお坊様で、日本の「お茶の発生の地」でもあります。
「お茶の実は初めて見ました」とキム先生はお茶の実に興味深々。
裏筋のお寺ではお坊様が砂紋を描いておられました。 「お坊様の腰にぶら下がっているのは何ですか?」 (え? 枯山水ではなくてそっち? 笑)
「蚊取り線香ですよ。 渦巻き型のお線香に火をつけていると蚊が寄ってこないんです。」 へ~へ~へ~!と先生、目をパチクリ!
「ええ~!? 韓国には蚊取り線香ないんですか~?」 と私もビックリ! 「蚊取り線香、今度お土産にお持ちします!」
大博通りの東長寺の五重塔の前で。
撮影禁止だったので写真はありませんが、寺内にある大仏様の台座内に「地獄・極楽めぐり」というのがあって、細い通路を進んでいくと地獄絵が飾ってあり、その先は真~っ暗になっています。 手すりをたよりに前へ進むんですが、これがなかなか怖おもしろい! 途中にある「仏の輪」に触れれば極楽に行けるのですが、「先生、仏の輪ってわかりました?」 ん~~~~ん!(?_?)
喉が渇いたので、東長寺の隣の「もちきち」へ。 お煎餅屋さんですが、買ったのはお抹茶のジェラード。 これ、すんごく美味しいのね~! でも、外で舐めてたらダラダラになりました。(笑)
博多千年門をくぐって・・・
承天寺へ。 うどん・そば・饅頭などの粉食や博多織、そして博多祇園山笠発生の地です。
本堂の前の石庭「洗濤庭(せんとうてい)」。 砂紋は玄界灘を表わしています。
ここには入れないと思っていたんですが、ツアー中のガイドさんに尋ねたら、許可を得れば見せていただけますよ~とのことで・・・ めんどくさいのでそのツアーに紛れて入らせてもらいました。 美しいお庭を撮影中です。
続いては博多の台所、柳橋連合市場へ。 キム先生はいつも大邱の西門市場でお買い物されているから、ビックリするくらい小さかったと思います。(笑)
博多の〆はごぼ天うどん。 タモリさんが紹介したという有名店「うどん平」へ。 ひえ~~、すごい行列!(店内に十数人待ってます)
お客さんの目の前で製麺して茹でているのね~。
「先生、うどんは稲荷寿司かかしわご飯と食べるきまりになっています。」(・・・とウソ八百!) 6年間日本に住んでおられた先生も、かしわおにぎりは初めてのようでした。
丸天、ごぼ天うどん。 博多の味やね~!
この後、福岡国際空港へお連れして、キム先生は大邱へ帰って行かれました。
あっと言う間の三日間。
キム先生といろんな話ができて、学んだこともたくさんありました。
お料理教室ではいろいろと失敗もありましたが・・・(;_; これに懲りずにぜひまた福岡に来ていただきたいと思っています。
キム先生、お疲れ様でした~!