浦項(ポハン)のレポに戻ります。
浦項駅から210番のバスに乗り、バスに揺られること約40分。 九龍浦(クリョンポ)という街に着きました。
ここには1910年頃、香川県小田村の漁民が集団で移住してきて、日本人の街ができていました。 飲食店や病院、旅館などもでき、とても栄えていたようです。
九龍浦近代文化歴史通り(구룡포근대문화역사거리)・・・という名を掲げた門。 このあたりに残るたくさんの日本家屋は、最近リニューアルされ、浦項の日本人街として観光スポットになっています。
門の奥には長~い階段!
階段の脇にある石柱には韓国人の名前が彫られていました。
でも、以前は浦項港の造成に尽力した日本人の名前が彫られていたとか・・・終戦後、日本人の名前は(一人を除いて)セメントで消され、逆さに置かれていたそうです。 そして新たに韓国人功労者の名前を彫る際、また元に戻されたのです。
坂を上りつめたところで振り返ると浦項の港が見えました。
階段の左手には龍のオブジェ。 これも門と同様、新しく造られたようです。
階段の右手には大きな石塔。 これもセメントで文字が消されています。
石塔の後ろには昔の写真が年代別に展示してあり、昔の人々の生活ぶりを見ることができました。
正面の広場には忠魂閣がありました。 浦項出身の戦没者の位牌が安置されています。 これができたのは1960年、その前は神社があったようです。 2枚目の写真を見ても、坂の上には神社があるように思えますよね?
階段を下りて、街中を歩いてみます。
日本の家屋が残っていますが・・・ う~~~ん、本来もっと古いはず! それが見たかったのに~!
韓国人の表札の横に当時住んでいた日本人の表札(?)が貼ってありました。 これも新たに貼りつけたのかな~?
古い旅館は食堂に・・・
この家は日本文化の体験館になっていて、中には韓国人のお客さんが溢れていました。
ここから出てきた若いカップル。 とても楽しそうなんですが・・・ むむ~、ナムジャ君、ちょっち違うのよね~!^^;
この方はお着物に浴衣の帯。 そして顔にはサングラス!
浦項で見た不思議な日本、もうちょっと続きます!