今回の旅のテーマは「街を歩く」。
釜山在住のブロガーさん、
Ayakaさんに「いいところはないですか?」と尋ねたら、レストランやカフェを含め、とっておきの情報を教えて下さいました。 (Ayakaさ~ん、ありがとうございましたぁ!
)
その中で、私が行ってみたいと思ったのは、甘川洞(カムチョンドン)にあるタルトンネ。
タル(달)は「月」、トンネ(동네)は「街」で、タルトンネ「月の街」。 韓国では、小高い丘にある貧民街をタルトンネと呼ぶのだそうです。 名前の由来は、月に届きそうなくらい高いところ、とか、破れた屋根から月が見える、とか諸説あるそうですが・・・
もともとタルトンネは、朝鮮戦争の頃、避難民が山の斜面に小屋を建てて住み着いたところで、開発の進むソウルでは、近年なくなりつつあるのだそうです。一方、釜山では、老朽化した家屋を取り壊さず、手を加えながら、新たな魅力をひき出しているらしいのです。・・・う~ん、行ってみたい!
智子さんと別れた後、西面から地下鉄で土城(トソン)駅まで行きました。
(チャガルチ駅の隣です。)
⑥番出口を出て、しばらく進むとバス停があり、そこから2番のマウルバスに乗り込みます。
バスの中は、め~っちゃローカル!
ジモティーの中で、一人だけ完全に浮いていますね。^^;
狭いS字カーブの坂道を、バスはぐんぐん上っていきます。
十数分後、小学校が見えてきて、終点の甘川2洞コゲ(峠)に到着しました。
バスを降りる時、女性の運転手さんが「タルトンネを見るのなら、そこの道を入って行くのよ。」と教えてくれました。
← 甘川洞のメインストリート(?)の入口に、大きな案内板がありました。
日本語で解説してある、ラッキー!
けど、日本語がちょっと変ですね~。^^; 勝手に手を加えて抜粋します。
「甘川洞は、2009年、2010年に実施された町アートプロジェクトで、10点のオブジェが設置され、家と路地が生まれ変わりました。甘川2洞は、再開発ではなく、保存と再生の視点から「文化の町づくり」を進めており、住民、芸術家、行政からなる協議会によって「創造都市」を作り上げ、創造都市のモデルにもなっている。」行く前は、デジカメ片手に観光客が歩いてもいいのかな~?という不安があったのですが、これを読んで、ちょっと安心したのでした。
それでは、カムチョンドンのタルトンネをお散歩しましょう!
まず、バス通りから街全体を見渡しました。 目に飛び込んできたのは、パステルカラーの街並み。 おもちゃ箱のような、積木のような・・・
パノラマ写真に合成してみましたが、実際の迫力を充分にお伝えできてないかな~。^^;
進行方向にいきなり壁一面のアートが・・・
屋根の上には人間の顔を持つ鳥のオブジェ。 近くで見ると、カワイイっていうより、なんか不気味~。^^;
路地に入ると、あちこちの家の壁にカワイイ矢印が描かれています。 道案内どうぞよろしく~!(^^)/
せっま~い路地と急な階段だらけの街。 壁がせまってくる~!!
中腹に憩いのスペースができていました。
ベンチのハラボジ(おじいちゃん)にアンニョンハセヨ~とご挨拶しましたが、無反応!
どうやら、お耳が遠くていらっしゃるようです。^^;
パッと目を引くアートがありました。 コルクの栓やペットボトルのフタ、クリップなど身近な物を再利用してあります。
住宅地の中にあるお店屋さん
商品は並べてあるっていうより、無造作に置いてある感じ。 ^^;
ここでの暮らしは、日々のお買い物が大変だろうなぁ。
空き家を利用してギャラリーが作られていました。 スタンプには「빛으 집(光の家)」の文字が・・・ 陽だまりで遊ぶ猫ちゃんたちを表現しているのかな~?
PEACE HOUSEという名のギャラリー。 壁一面に器の絵。 (私がこの絵の画家なら、器に山盛りのご飯をよそってますね。^^;)
ここを訪れた人たちの平和へのメッセージが貼ってありました。
中には日本語のメッセージも・・・
このショットは、カムチョンドンの写真の中で一番好きな写真です。 一番高いところにある虹色の建物は甘川小学校。 あそこから下りてきたのだわ~。
魚たちも川を上っているような・・・。 どの魚も生きがいい!
このモニュメントでアートが施された路地は終わりになりました。 カエルの卵に見えるのは私だけ!?^^;
甘川湾も見渡せました。
坂の街、カムチョンドン。街で出逢ったハラボジは、杖をつきながらゆっくりゆっくり・・・ それに比べてハルモニ(右)は、しっかりとした足どりでした。 長年ここで暮らしておられる方々でしょうか?
実は、ハラボジやハルモニの心配をしている場合ではないのでした。 この日は朝から、右膝の裏の筋肉が張っていて、坂を下って来るうちに足の調子が悪くなってきてました。(>_<) ホントは隣の峨嵋洞(アミドン)も歩きたかったのですが・・・
大事をとって、この後の移動は、タクシーを利用することにしました。 もう
じゃ~んじゃん タクシーに乗っちゃったもんネ~!^^; あまり買い物をする予定もなく、ちょっとしか両替してなかったので、懐(フトコロ)の方は大ピンチ! (>_<) 旅には予定外がつきものです。
では、そろそろ次に行きますね、タクシーで・・・^^;